【長文読解ヒント①】文脈を捉えるスキルが鍵《後編》

今年の4月開講した予備校プライベートクラス
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!

前回のブログ『【長文読解ヒント①】文脈を捉えるスキルが鍵《前編》』での「文脈」についてのお話を踏まえて、今回は実際に文を読んでもらい、そしてしっかり解説していきますよ~!

Man (1)gauges length and breath, weight and volume, heat and cold by arbitrary standards of comparison. Early Egyptians measured liquid volume by the mouthful; medieval Englishmen measured length by the yard-defined as the distance from the tip of their king’s nose to the end of his hand.

問題:下線部(1)に最も近いものを、次のア~エの中から1つ選べ。
ア.percieves
イ.measures
ウ.widens
エ.engages

実際にはもっとながぁ~~い長文ですが、その冒頭部分だけを取り出しました。さて、下線部(1)の意味はどれでしょうか?
初めて見た単語かもしれませんし、そもそも発音できますか?読み方も分かりませんね。試験場で一人でこういう問題に立ち向かい、正解を得なければなりません。さぁ、がんばって考えましょう!!
でもどうやって、何をどう頑張ればいいのか??
ここで前回の①~③を思い出してください。

① 次の文は前の文のいいかえ
② 次の文は前の文の具体例
③ 次の文は前の文の原因・理由

1文目と2文目との間にはディスコースマーカーがありません。ということは上記①~③のいずれかになっていると想定できます。ところで、1文目と2文目に大きな特徴の変化がありますが、わかりますか。1文目は現在形で2文目は過去形になっていることに気づきましたか?
過去形ってどういう場合に使うのでしょうか。「私が子供の時・・・」「江戸時代の日本は・・・」「去年の正月は・・・」などすべて過去の内容です。「子供の時は、優等生だった!」「江戸時代の日本は、生糸を輸出していた」「去年の正月は、餅を4つ食べた」など、それぞれの過去の時点で具体的に何をしたか、どういう状態だったのかを述べています。

★まとめ★
現在形の後の過去形は具体例を述べる

1文目はおおざっぱに言うと、「Manはarbitrary standards of comparisonによってlength and breathとweight and volumeとheat and coldをgaugesする」です。
で、2文目は「Early Egyptiansがthe mouthfulでliquid volumeをmeasuredした」です。

manの具体例がearly Egyptian。weight and volumeの具体例がliquid volume。arbitrary standards of comparisonの具体例がthe mouthfulとなっています。

このように考えると問題の正解はイであると分かります。これが「文脈」の正体です。前の文と次の文とが一体どういう意味のつながりで続いているのか。丁寧に考えてみて下さい。これが長文読解を得意にする方法論の1つです。

次回の長文読解ヒントもお楽しみに!

予備校プライベートクラスは、これまでの英語学習で知識が詰め込まれて混乱した頭を整理して、長文を中心に「英語の本質を捉える短期集中プログラムです。
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