【単語暗記法④】覚える単語数 × 学習間隔の”最適バランス”とは?《前編》

大学受験が迫っている、だけど「英語だけがネック…」そんなあなたの為の『短期決戦!予備校プライベートクラス』。
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!

Q. 一日に覚えるべき単語の語数は?

A. これまで単語の暗記についていろいろ語ってきました。何か参考になることがあれば嬉しい限りです。ところで、単語は一日に何個覚えればいいのでしょうか?お使いの単語帳をいつまでに覚えるべきか、と考えて残りの日数で割り算すれば一日に覚えるべき語数が得られます。しかし、最適な語数はあるのでしょうか?毎日少数だが、しかしコツコツと覚えればいいのか、大量に100語くらい一挙に覚えて、一挙に忘れて、また一挙に覚える、を繰り返せばいいのか。悩むところですね。

Nakata and Webb(2016)で一日当たりの覚えるべき個数と勉強間隔について研究されています。40単語を覚える場合、一日10個ずつを4日間かけて覚える(10個の単語を一日で4回繰り返す)方がいいのか、あるいは一日40個ずつ一挙に覚えてそれを4日間繰り返す(各単語を毎日4回繰り返す)方がいいのか。

10個ずつコツコツ学習することを「部分学習(part learning)」と言い、40個を一挙に学習することを「全体学習(whole learning)」と言います。で、先の論文で

  • 学習間隔が短い部分学習(30秒ごとに同じ単語を繰り返す)
  • 学習間隔が長い部分学習(7分の間隔を置いて単語を繰り返す)
  • 全体学習(7分の間隔で単語を繰り返す)

の実験を行いました。結果、②と③に有意な差は見られなかったのですが、①との差は大きなものでした。要するに、学習間隔が長い方が暗記には効果的だったのです。単語数を減らした方が負担が減るので効果的ではないのか、と思われるかもしれませんが、実際は単語数を増やそうが減らそうが、「学習間隔」を開けなければ効果が薄くなるというものでした。

小学校のとき、漢字ドリルがあって、『花・花・花・花・花・花…』と何度も練習する宿題をおそらく多くの皆さんが経験しているでしょう。このような経験から、英単語を覚える際も、『appleリンゴ、appleリンゴ、appleリンゴ』と繰り返し書いて覚えるというのが一般的な暗記の仕方で、英語の先生は書くことを薦める人が多いように思います(わたくしもこのやり方で勉強しました)。

しかし、上記の結果からわかるように、実は記憶には間隔が重要なのです。
さて次回は「記憶」と「間隔」の関係性について深堀りしたいと思います。お楽しみに!

予備校プライベートクラスは、これまでの英語学習で知識が詰め込まれて混乱した頭を整理して、長文を中心に「英語の本質を捉える短期集中プログラムです。
大学受験の経験豊富なプロ講師があなたの弱点を理解して効率的に成績を伸ばし、納得の結果を出せるよう最後まで伴走します。
まずはお気軽に無料面談にお申込みいただき、ぜひお話をお聞かせください。

無料体験レッスン/面談 随時受付中

その他、ご質問・ご相談などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい