【長文読解ヒント③】受動態を用いる意味とは…《後編》
今年度より開講した予備校プライベートクラス。
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!
前回の『【長文読解ヒント③】受動態を用いる意味とは…《前編》』では受動態を用いる理由の1つ目をご紹介しました。今回は2つ目について、そしてまとめをお話します。
Electric computer memory is classified into ROM and RAM. ROM stands for “read only” memory. More strictly, it is “written once, read many time” memory. The pattern of 0’s and 1’s is “burned” into it once and for all upon manufacture. It then remains unchanged throughout the life of the memory, and the information can be read any number of times. Other electric memory, called RAM, can be “written to” as well as read. What the letters RAM actually stand for is misleading, so I won’t mention it. The point about RAM is that
第3文はどうでしょうか?第3文も受動態になっています。主語のitは前文の主語(electric computer memory)を指します。文は情報を相手(読者)に伝えるための手段です。情報には大きく分けて2種類あります。新情報と旧情報です。ごく、ごく簡単に述べると、英語は述語動詞の左側(主に主語の位置)に旧情報が来て、述語動詞の右側(目的語、補語、副詞句などの位置)に新情報が来ます。itは前文の主語であるelectric computer memoryを指すわけですから、もう情報としては既知のもの、つまり旧情報となるのです。で、このitがいったいどういうものなのかを読者に知らせるために文を続ける。つまり新しい情報を伝達するのです。それがwritten once, read many time「書き込みは一度だけ、読み取りは何回でも」になります。
受動態を用いる理由②:新情報を伝えるため
前回のブログで解説したように、英語にはone paragraph, one ideaの原則があるので、第4文は表記の違いはあれども内容は第3文と同じです。したがって、The pattern of 0’s and 1’sがelectric computer memoryの言い換えで、is burned into it once and for allが前文のis written once, read many timeの言い換えであることが分かります。何ら新しい情報が加えられたわけでないので、旧情報と新情報の関係から第4文も受動態となっているのです。
第4文以降もこのように考えていけばなぜ受動態が使われているのか自ずと明らかになると思います。ご自身で考えてみて下さい。
その他、いくつも受動態を用いる理由はありますが、上記の2つをマスターすれば受験で困ることはないでしょう。いやむしろ大いに役立つのではないでしょうか。
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