【単語暗記法④】覚える単語数 × 学習間隔の”最適バランス”とは?《後編》

大学受験が迫っている、だけど「英語だけがネック…」そんなあなたの為の『短期決戦!予備校プライベートクラス』。
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!

前回より、『一日に覚えるべき単語の語数は?』という疑問に対し、研究結果を交えてお話してきました。
そこで部分学習と全体学習とでは違いはあまり見られず、単語数を増やそうが減らそうが、「学習間隔」を開けなければ効果が薄くなるという事が分かりました。

前回からの研究結果からわかるように、実は記憶には「間隔」が重要なのです。同じ単語を繰り返すと、その場では当然ながら記憶に残りやすくなります。しかし、翌日、翌々日、あるいは数カ月後にその単語が記憶にとどまっている可能性は非常に低くなるのです(これを専門的には「遅延効果」と言います)。
一日に一回しか単語の綴りとその意味を書かないよりは、二回書いた方が効果的に決まってる!と誰もがそう思うでしょう。学習した直後には当然ながら複数回単語を書いて練習した方が記憶に留まりやすくなります。しかしながら、長期的に記憶に留めておきたいと思うのであれば、「遅延効果」を意識した方が断然定着しやすくなります。

単語を30秒に1回ずつ5回繰り返して暗記した場合(short条件)と、間隔を3分間開けて暗記した場合(long条件)との正答率の差が実験の結果を得られています。short条件で練習を1回した場合(55%)、2回した場合(74%)、3回した場合(83%)、long条件で練習を1回した場合(29%)、2回した場合(34%)、3回した場合(50%)、がそれぞれの条件で暗記できた割合でした。

short条件
30秒に1回ずつ5回繰り返して暗記
long条件
間隔を3分間開けて暗記
1回練習55%29%
2回練習74%34%
3回練習83%50%
勉強後のテスト54%56%
一週間後のテスト17%27%
単語をshort条件とlong条件で暗記したときの正答率

これを見ると、間隔を空けずに練習回数を多くした方が正答率が高いので、やはり何度も短期間に繰り返すことが効果的であるように思えます。しかしながら勉強後に行った事後テストではshort条件が54%であったのに対し、long条件は56%で逆転されてしまいました。さらに、一週間後のテストではshort条件17%、long条件27%と10%の差がついてしましました。

これらからわかることは、単語の暗記は一挙にどーんと(100語くらい?)覚えて(1回ずつ繰り返す)、2~3日おきにまた100語くらいをどーんと繰り返すという覚え方が効果的である、となります(だからね、その場で覚えられなくてもがっかりする必要はないし、親も教師も怒ったらダメなんです)。

単語の学習について様々なことを述べてきました。ぜひとも役に立ててどんどん単語を暗記して欲しいと思います。単語の話は一旦終了します。次回からは嫌われることの多い文法を項目別に取り上げます。お楽しみに~♬

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