【単語暗記法③】受験生必見!単語暗記に例文は必要なのか―意外な研究結果とは《後編》
今年度より開講した予備校プライベートクラス。
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!
前編では、『単語の意味を暗記する際、例文を活用した方が暗記が促進されるのか』という疑問に対し、『例文があろうがなかろうが単語の意味の暗記には関係ない』という結論をお話しました。
「でもこれって例文が悪いんじゃないの?例文を分かりやすくすれば語彙習得に資するんじゃないの?」と思った人!!鋭い!!!実はこれに関してもすでに研究されています。次の例文を見て下さい。
1) I need the fungo.「私はfungoが必要です」
2) I want to unlock the door. I need the fungo.「私はドアを開けたい。だからfungoが必要です」
どちらの方がfungoという単語の意味が類推しやすいでしょうか。当然2の例文の方が類推しやすいですね(fungoはスワヒリ語で「カギ」という意味です)。これは取りも直さず例文によってfungoの意味を類推しやくするための「文脈」が与えられたからです。
そら、見ろ!!やはり文脈から覚えた方が単語の勉強には良いではないか!!と思った皆さん、落ち着いて!!
オランダのvan den Broek et al.が既に結果を発表しています。オランダ語の文章に学習したスワヒリ語の文章を混ぜた文を読ませました。一方は①意味が類推しやすい文章を、もう一方は②意味が類推しにくい(あるいは不可能)な文章を読ませました。そして学習直後と1週間後に単語の暗記テストを行いました。結果、学習直後、1週間後いずれにおいても②の意味の類推がしにくい文章を読んで暗記した方が、テストの得点が高かったのです。
要するに、『例文なんて何でも良い。暗記には文脈も例文も関係ない』ということが科学的なデータに基づいて証明されたわけです。やはり、何の迷いもなく、どんどんばんばん単語を暗記して下さい。単語帳なんて何でも良い。好き嫌い(と値段)で選べばいい。
予備校プライベートクラスは、これまでの英語学習で知識が詰め込まれて混乱した頭を整理して、長文を中心に「英語の本質」を捉える短期集中プログラムです。
大学受験の経験豊富なプロ講師があなたの弱点を理解して効率的に成績を伸ばし、納得の結果を出せるよう最後まで伴走します。
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